4月27日は、今回が初回となります、O様(女性)のレッスンでした。
転職に向けて、市販の書籍を購入されて独学で学習されております。
市販のVectorworksの書籍で学習する事について常々感じていた事ですが以下に書きます。
2次元と3次元の解説が1冊になったものが多いですね。
印刷の関係でページ数の制限がある事から、2次元から3次元まで全て網羅しようとすると、細々とした解説は割愛せざるを得ないのが現状としてあります。これにより、基本的な事柄の理解が抜け落ちている方が多いと見受けられます。これは、受講生様が悪い訳ではなく、先述の書籍の問題だと思います。
書籍での習得の仕方としては、何か課題図面を書きながら、操作の流れの中で出て来る解説を読み進めて学習します。
この問題点は、課題の操作が実際のご自分のお仕事と全く関係ない操作であったり(著者のバックグラウンドに影響します)、何故そのツールを使用するのかという根拠に対しての理解がしにくい為、理解度が深められないまま、何度も繰り返してその課題図面を書いて反復練習してしまいます。
ですがそれは、課題にある操作の一連の流れを単に暗記してしまっただけです。
結果、書籍にある課題図面は書けるようになったため、Vectorworksを習得したと錯覚しますが、転職して勤め先で始めて書く図面に対応できるという実践的な応用力が身に付くのかとなると、難しいのではないかと最近は痛感致します。
書籍での習得の欠点としては、例題を書きながら、操作の流れの中で出て来るそれぞれのツールや機能について理解が深まらないため、書籍を離れて実践の場になった時に、ご自身が希望する図形の形状や結果が思い浮かんだとしても、そこに行き着くために必要な編集機能とツールの選択が出来ない点と、何か操作に行き詰った時に自力で問題解決できない点ではないでしょうか。
やはり、全く始めてVectorworksに手を付ける方で書籍で習得できた方にお会いしたことがない事から、理解できる方というのは他のCADの経験者の方に限られてしまい、全くの初心者様で習得できる方というのは少ないのではないでしょうか。
レクタは独自に教材を作成していますが、2次元のベーシックな解説だけで100ページを超えています。
基本操作はレクタで経済的にお得に習得された後、書籍はある程度操作が出来るようになってから、見られたほうが良いかと思います(^^)
さて、昨日2時間でのレッスン内容です。
基本的にO様からのご質問にお答えする形でした。
Vectorworksが頻繁にシャットダウンしてしまうハプニングで、通常のレッスンより進度が遅くなりました。
【2時間のレッスン内容】
・3種類のカーソル(リサイズ、スナップドラッグ、移動)とモードの変更について
・壁ツール
・シンボルの建具
・プラグインオブジェクトの建具
・頻繁に使うショートカット(複製、移動、前後関係、整列、モードの変更、用紙全体表示)
・クラス
・DXFデータの取り込み
以上です。
ポートフォリオ作成とIllustratorとPhotoshop作成が目標ですので、頑張って参りましょう。