早いもので、2月も2週目になりました。
昨年の今頃、インフルエンザに罹っていた苦い思い出があります。
今年はプロポリスとマスク着用、早寝早起き、体を温める
以上を意識して予防しております☆
さて、先週のレッスンのご報告です。
2月4日(土曜)と5日(日曜)は、山梨県からお越しのO様のレッスンでした。
前回は1月8日にレッスンを致しました。
箱崎付近の町なみの鳥瞰図を作りたいというご要望で、前回はVectorworksの基本操作から始められました。
2次元の基本操作の解説から始まり、5時間で3Dの立ち上げまで解説しました。
その後、お仕事の都合で作業に進捗はなく、今回は改めて最初からのスタートとなりました。
規模が広範囲となりますので、地道に地図のデータをトレースするよりも、効率の良い方法はないかという事で、O様が機転を利かせてくださり、
ArcGISの試用版をダウンロードされ上で、基盤地図情報からArcGISのシェイプファイルを取り込んで、
Vectorworksで開けるファイルにしたデータ(道路、建物、河川が形状データになったもの)をお持ちになりました。
私自身、都市計画の設計事務所に居た頃、ArcGISは使っていたのですが、試用版があるのは知りませんでした。
とはいえ、すぐにVectorworksで立体にできる形状になっていないデータです。
道路の部分が特に、です。
建物の形状は多角形になっていましたので、そこはかなり助かりました。
道路などは、線が細切れになっており、所々画面を拡大して確認すると、線と線の間にわずかな隙間があったりします。
そういう図形からは立体図形にはできませんので、以下の方法で面のある多角形や曲線図形に作り直します。
これと似た現象は、AutoCADのデータを取り込んだ時にも見られます。
○端点が接している線の場合→「加工メニュー」→「線分を合成」
○線形状が途切れている場合、足りない部分を加筆し、図形で囲われている状態を作り→「加工メニュー」→「合成」で面を作る
○諦らめて、新たにトレースしなおしてしまう
といった、細かい手直しが必要です。
特徴的な橋や道路のモデリングはこちらでしてしまいました。
さすがに初心者の方で急ぎの案件では無理なので。
ビルやマンションの形状データが何万個とありますので、
一気に柱状体にしてしまうと高さのバリエーションが出ない上に、
大量のデータの処理に対応できず、すぐにVectorworksが固まったり落ちるようになりました。
ですので、中層、高僧、低層、とざっくりですが、建物の高さでクラスを作成し、
そこに図形を分類してから、柱状体に変換するという手法を取りました。
同じレイヤの中にある大量の図形を分類したいときには、クラス設定を利用すれば、
アクティブレイヤの中で他のクラスを隠したりもできますので、作業中の編集にも大変有効な方法です。
ちなみに、こういった大規模なデータの作成時には、単位を「ミリメートル」から「メートル」にしておくのも大事ですね。
2日間、連日遅くまでのレッスンとなりましたが、なんとか下記内容が終わり、鳥瞰パースのデータができました。
〈2月4日~5日のレッスン内容〉
・柱状体の作成
・クラスの作り方(階層化)と応用
・画面登録
・レンダーカメラの使い方
・平行光源
・背景放射光
レッスンの翌日の月曜の提出だったそうですが、無事完成したと後日ご連絡を頂きました。
O様のお仕事のお役に立てまして、なによりです。
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