24・25日の法人研修

24日〜25日は、2日間で、法人研修を行いました。

某大手ジュエリーメーカーV社様からのご依頼でVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)の
S様(30代・女性)に
2次元の基礎講座と、3次元の基礎をレッスンしました。


S様は、Vectorworksの2次元操作は24日が初めてでしたが、元々Adobe Illustrator がお出来になる方でした。

Vectorworksと Illustrator では、似通ったツールや操作があるので、レッスン中でも
 両者を比較しながらの解説を致しまして、2日目には「2次元操作は自信があります」と仰って下さいました。


ディスプレイツールや什器のデザインと、各店舗へのショーケース内のディスプレイの指示を
Vectorworksで作成されるという事で、全国の百貨店で展開していらっしゃる企業様なので、
店舗数が多いという事と、扱うアイテム数も多くなる事も考慮して、
それに特化した内容に授業内容をアレンジ致しました。


私自身もVMDだった経験があるので、その経験を活かし、
インテリアや建築関係の方が使うVectorworksの使い方ではなく、
VMDの業務に必要な部分だけピックアップして効率良くお伝えできたかと思います(^^)

【VMDの業務で必要な2次元の基礎】

・基本操作(スナップ、リサイズ、取り消し)
・用紙設定/縮尺/レイヤ
・図形の作図(線/四角形/円/多角形)
・編集機能(ショートカットも踏まえて。)
 複製
 数値入力の移動
 ミラー反転
 配列複製
 回転
 オフセット
 フィレット
 スポイト
 貼り合わせ/切り欠き
 グループ
・文字ツール

・カラーパレットの使い方/自分で新規の色を作成する方法
・シンボル登録
・画面登録
・寸法線の描画/カスタマイズと別書類への取り込み
・取り込む(DXF・DWG、イメージファイル)
・取り出す(バージョンダウン、イメージファイル)

【VMDの業務で必要な3次元の基礎】
・Vectorworksの立体図形のでき方についての理解
・レンダリングの種類
・視点の切り替え(ショートカットも踏まえて)
・フライオーバー

・モデリング
 柱状体
 多段柱状体(円錐形の作り方)
 回転体
 3D多角形
 3Dパス図形

・立体図形の編集
 噛み合わせる

 削り取る
・質感設定
 テクスチャーの取り込み
 図形への設定
・アングルの設定(レンダーカメラの使い方)
・レンダリング結果を画像へ変換

 レンダービットマップツール
 イメージファイルで取り出す 

と、ざっとこのような内容で2日間を終えました。

最初は不安だったそうですが、2日目のS様の笑顔を拝見し、
自信を持って今後お仕事をされて行かれると感じました。

下の画像は、実際にディスプレイツールを作ると仮定して、
リング用のディスプレイツールに見立てて、多段柱状体と回転体で
どんな事ができるか、作って見た画像です。

左右非対称のリング立ては、「多段柱状体」で作成してみました。

底面となる図形として「円」、頂点の尖る部分を「2D基準点」とします。
2D基準点の配置場所は、円の中心ではなく、中心から横にずらした所に配置します。

 

多段柱状体と回転体、モデリング
多段柱状体と回転体でリング立て